なぜJUULはここまでヒットしたか ?

さて、「JUUL」は使い捨てのPODを使用する電子タバコなのですが、何故ここまで大きなシェアを占めることになったのでしょうか。

FDAに情報提供を求められた「マーケティング」の力なのでしょうか?か?

確かにジュール・ラブズ社は近年、Instagramをはじめとするインフルエンサーを使ったマーケティングに熱心で、FDAの対策により、同社だけではなく、多くの「POD」関連の投稿や広告がSNSから排除されたという事実もあります。

しかし、それ以外にも様々な理由が存在します。

気軽に使えスタイリッシュなガジェット
一般的なVAPEではコイル用のカートリッジとリキッドを別々に用意する必要があり、大きな物が多く、マニア向けのものに関してはコイルを手巻きしなければならなかったり、ハサミを使ってコットンを成形したりしなければなりません。

また、タンクや、アトマイザーと呼ばれる蒸気発生機にリキッドを直接注入しないとならず、手間といえば手間です。

一方、「POD」と呼ばれるスタイルのものは、200〜300吸入分のリキッドが含まれたカートリッジを取り替えれば充電以外はノーメンテナンス。

リキッド選択の自由度が無いと言われていたのも今は昔、各メーカーから様々なフレーバーのPODが発売されています。

充電の手間に関しても手軽。JUULに関しては1回の充電で1日使える点も広くユーザーに訴求されていました。

以前はオープン・アトマイザーと呼ばれる自分で組み上げるタイプのシェアが大きかったですが、その手軽さからか現在は「POD」と同じ仕組みのクローズ・アトマイザーのほうが主流となっているようです。

喉越しが良く強烈なソルトニコチン
さて、JUULのヒットは「ソルトニコチン」の存在抜きには語れない。というのが電子タバコマニアの間では定説です。

いわゆる塩ニコチンと呼ばれる(よく勘違いされていますが、ソルトニコチンはニコチン入り食塩水ではありません)ソルトニコチンは、精製された一般的な電子タバコ用のニコチンリキッドより体内への吸収が早く、かつ、のどごしが良いことで知られています。

そのため、少ない電力、少ないミスト吸入でも、十分な吸い心地とニコチンの満足感をユーザーに与え、1日バッテリーが持つという利便性が両立するのです。